
蜩の声の途切れを超えてゆけ 誰も知らない君の言葉で
川喜田 晶子
〈もうひとつの世界〉の入り口へとひたすらに伸びてゆく、金色の糸のような蜩の声。
その声の糸を、耳と魂とで丁寧に辿ってゆこうとするのですが、糸はときどきぷつりと途切れ、静寂へ突き返される無念と安堵が胸底にひろがります。
蜩の声のその先へ紡ぎ足す糸のようにして生まれたのが、原初の〈言葉〉というものだったかもしれません。
蜩の声の途切れを超えてゆけ 誰も知らない君の言葉で
川喜田 晶子
〈もうひとつの世界〉の入り口へとひたすらに伸びてゆく、金色の糸のような蜩の声。
その声の糸を、耳と魂とで丁寧に辿ってゆこうとするのですが、糸はときどきぷつりと途切れ、静寂へ突き返される無念と安堵が胸底にひろがります。
蜩の声のその先へ紡ぎ足す糸のようにして生まれたのが、原初の〈言葉〉というものだったかもしれません。