松田哲博の相撲道『次郎長と鉄舟と浦五郎』
【次郎長と鉄舟と浦五郎】 名古屋から東京進出を目指す高砂改正組 清水の次郎長神田佳子氏 撮影 清水次郎長は、「海道一の親分」として浪曲や映画、小説にも度々取り上げられるお馴染みの侠客です。その次郎長親分の元に初代高砂浦五郎がやってきたのは、明治9年春のことでした。 播州は高砂の浦にまつわる「高砂浦五郎」は、幕末から明治にかけて前頭筆頭まで昇進した姫路藩お抱えの高見山が、ある事件をきっかけに藩主の酒井候から頂戴した四股名です。 明治の世になっても旧態依然たる相撲会所(協会)の...