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見角 悠代さん出演 オペラ「ミスター・シンデレラ」
「音楽家への軌跡」を連載していただいた、オペラ歌手の見角悠代さんが出演します。日時:9月14日、15日(見角さんの出演は14日)会場:東大和市 ハミングホール 大ホール 見角さんはミジンコの研究者の夫を持つミツバチの研究者の嫁の役を演じます。夫が女王蜂の性ホルモンを過って飲んでしまい、月の満ち欠けと共に女性に変身してしまうという高木達さんのフィクション。 クリックすると、チラシ(表裏両面のPDF)がダウンロードできます。 https://www.humming-hall.jp/event/250915.php -
一枚の写真「いつもの場所」・・太宰 宏恵
当たり前のように自分の周りにあるもの、いつも通り過ぎている場所、そこに在ることは知っていても、敢えて見なかったものに、意識を向け始める「切り替え」のような時があります。 それは、「いつも」の場所やものを「特別」に見せ、新しい感覚や気づきを運んで来てくれます。 そんな時、決まって私は感謝します。身近にこんな景色があったこと。優しい人に囲まれていたこと。美しいと思えるものに、出会えたこと。 そんなことを思いながらの今月の一枚は、子供の頃からずっと近くにある、【いつもの場所】です。... -
【連載】写真短歌(19)・・川喜田 晶子
永遠の少し手前が揺れてをり また君に逢ふはずの水域 川喜田 晶子 人やモノや風景との、ときめきを帯びた出逢いの瞬間には、〈永遠〉の匂いがまとわりついているような気がします。目の前に在りながら〈ここではない何処か〉の気配がするそれらとの出逢いを結び目として、私たちの〈有限〉の生は、実は〈永遠〉から測り知れないエネルギーをチャージしているのでしょう。早苗田の水面には、永遠と有限がすくすくと混じり合っています。 -
一枚の写真「空を覗いて」・・太宰 宏恵
今回は、いつもと少し違ったイメージの写真を選ばせていただきました。晴天の昼間に、水に映る雲がかった太陽を撮影しただけなのですが、反転した世界として見える空の様子が、なんとも不思議な空気感となりました。 目の前に広がる景色や植物を直接的に撮影したものとは違って、かなり抽象的な写真にはなりますが、お楽しみいただけましたら幸いです。 太宰 宏恵 -
【連載】写真短歌(18)・・川喜田 晶子
六月は君の涙のうぶ声に重なるやうに口笛を吹く川喜田 晶子 物語や歌は、その作者だけが創造的なのではなく、その作品に、己れの内なる想いを重ね合わせ、流れ出させることのできる読者もまた、大いに能動的な表現をしているように思われます。魂の深い井戸を揺らすような作品と、この世で幾つ出逢うことになるでしょうか。 -
【連載】ギッチョムの気仙沼だより(21)「風待ちの街」
気仙沼の顔と称される気仙沼湾の最奥部。「内湾地区」と呼ぶ、その一帯は気仙沼市の「へそ」とも言える場所だ。 東日本大震災前は、離島であった大島とを結ぶ定期航路の汽船やフェリーの発着所があり、背後には気仙沼の中心市街を抱えていた。天然の良港として知られる波穏やかな入江は、リアス海岸特有の折りたたんだ海岸線の行き止まりにある。 昭和31年、内湾の入り口よりやや外側にある現在地に移転するまでは一番奥に気仙沼魚市場があり、まさに「港まち・気仙沼」の中核を形成していた。 震災後は、... -
【連載】写真短歌(17)・・川喜田 晶子
かぎりなくやはらかく闘ふ者の幸(さきは)ふ五月となりにけるかも川喜田 晶子 これでもかというほどのやわらかさで、この世界にデビューした新芽たち。彼らは私の中にも居るのだけれど、さて、居心地はよいだろうか。ここかしこで彼らに出逢うたび、そのような問いが浮かびます。いつまでも彼らがそのやわらかさでよく闘い、幸せに過ごしてほしいと願う五月。とても愛おしい季節です。 -
【連載】ギッチョムの気仙沼だより(20)「大理石海岸」
海の庭園ともいえる大理石海岸の景観 気仙沼市の景勝地の中には、今から約2億8千万年前の古生代ペルム紀に生成された石灰岩および、その後の火山活動によって火成岩が入り込み、熱によって大理石となった地層が織りなす地形がある。 潮吹岩で知られる「岩井崎」をはじめ、唐桑半島随一の観光地である「巨釜・半造(おがま・はんぞう)」などが代表的だ。 白く輝く大理石と、浸食などにより黒っぽく変色した石灰岩との対比と、自然が「彫刻」した景観が、青い海と空との見事なコントラストを描く。 その中で... -
一枚の写真「新緑の森」・・太宰 宏恵
緑眩しい季節となりました。庭のさくらんぼが実り、毎日、鳥たちがせっせとついばみにやってきます。 風に揺られて落ちたもの、鳥たちが、うっかり落としたもの、熟す前後の実が、綺麗な新芽の緑色の中でキラキラと輝いていました。 レンズを覗いて見てみると、まるで幼い頃の自分が、新緑の森に迷い込みながら歩いているような気持ちになりました。 幼い頃に見て嬉しくなった、小さな世界の記憶、皆さんの中にも大切に保管されているのかしら?などと考えながら、今月は少しだけ「メルヘン」な一枚をお届けいたし... -
東洋のVenusを画いた清長展・横山 實コレクションより
日 時:6月24日(火)〜29日(日) 11時〜19日会 場:武蔵屋画廊 世田谷区北沢2-32-8 小田急線・京王井の頭線下北沢駅 徒歩3分お問合せ :tel 03-3468-0330 杵屋 江戸歌舞伎の芝居絵・役者絵を担う鳥居派ながらも、同時代絵師の作風に学び、写生で培った独特の様式を生み出し、天明期の美人画界をリードした清長の名品を展示。画題と同テーマの歌舞伎音楽(長唄)、謡曲・仕舞のライブ公演も同時開催します。 202506 清長展 チラシダウンロード