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ギッチョムの気仙沼だより(29)気仙沼産フカヒレ
気仙沼市の観光の顔「海の市」でも多くの販売スペースに並びフカヒレ加工食品 気仙沼の冬の風物詩として、地元紙記者をしていた私が必ず思い出すのが、養殖ワカメの収穫と、もう一つは厳寒期の2月に取材することの多かったフカヒレの天日干し作業だ。先日、私の後輩である地元の新聞記者、テレビカメラマンが取材し、それを紙面やテレビのニュース番組で見た。 同じ懐かしい光景だし、もう一つ変わらないのが、天日干しの場所についてはいずれの報道機関も「気仙沼市内」とし、場所をそれ以上特定していない... -
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【連載】一枚の写真「残雪の上に」・・太宰 宏恵
立春を過ぎ、関東は雪に見舞われました。この地域では珍しい積雪量でしたので、昼間であっても道路の交通量が増えず、外へ出ると、普段とはまるで違う雪景色が広がっておりました。 車が通らないだけで、こんなにも静かで、普段は聞こえない音がする。 雪が降り、積もっていく。 しんしん、しんしん。 辺りは真っ白。木々も草花も、みんな上から白い絵の具を被せられて、この場所が消えてしまうかのように。 そんな中でじっとしていると、自分も消えて無くなる気持ちがして、白の地面に一歩を踏み出し、ぎゅっとし... -
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【連載】写真短歌(25)・・川喜田 晶子
たてがみを風に解かるる夢を見て目覚むれば樹 といふ美しき夢川喜田 晶子 風と一体になる瞬間は心地良いものですが、疾駆する馬としてそれを体感できるならその解放感はいかばかりでしょうか。しかし、そんな夢から覚めた瞬間、自分は大地から離れることのできない樹木である、と気づくとしたら。樹木にとって、それは失望ではなく、やはりひとつの解放かとも思うのです。大地に深く根を張りながら、風とともに躍動する魂を持つことも可能ですし、風の如く駆け抜ける馬もまた、この大地からエネルギーを汲み上げ... -
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【連載】一枚の写真「監督」・・太宰 宏恵
私が庭で絵を描く時、撮影をしている時、傍らにはいつも監督がいます。私の作業を眺め、一緒に座ることもあれば、 時にスケッチブックの上で寝そべり、動く鉛筆の先を叩いたり、背中や肩の上に乗って、私に「立場」をわきまえさせます。 写真を撮ろうかと、レンズを向けると必要以上に近づいて来て、撮れもせず。監督は、まったく邪魔ばかりしていくるのです。 そんな監督も今年は19歳、人であれば90歳超えの年齢です。 今まで全くの病気知らずでしたが、年末に私が腰を痛めた後、監督も酷い腰痛となり、一緒... -
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ギッチョムの気仙沼だより(28)「星空がきれいな港まち・気仙沼」
写真は「小田の浜から眺める星空」(気仙沼観光コンベンション協会HPより) 気仙沼は、三つの「光」が楽しめる。 一つは「夜景」。 「鼎(かなえ)」の形に波静かな入り江と、その湾の入り口に位置する「緑の真珠」と地元の詩人が称した大島がある気仙沼湾。 2011年3月11日の東日本大震災で尊い命を落とした犠牲者の鎮魂と慰霊のために建造された気仙沼市復興祈念公園、さらには気仙沼湾を一望する安波山(標高239m)から見下ろす夜景は、規模こそ小さいが、全国有数の水揚げを誇る気仙沼魚市場を... -
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【連載】写真短歌(24)・・川喜田 晶子
穂芒と指からめたりほどいたり風に融けたり空焦がれたり川喜田 晶子 この一年、人とどれほど深く触れ合えたでしょうか。その深さが、相手や自分を苦しめないように歪めないように振る舞えたでしょうか。風のような軽やかさに近づけたでしょうか。地に足をつけて空に焦がれもしたでしょうか。どなた様もどうか良いお年をお迎えください。 -
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【連載】一枚の写真「荒地」・・太宰 宏恵
普段、私が撮影したくなるきっかけはいくつかありますが、ひとつは、純粋に「美しいな。」と、感じた時。そしてもうひとつは、対象物から強い何かを感じて、引っ張られた時。 今月の写真は、後者の理由で撮影しました。 普段であれば、さっと通り過ぎてしまうであろう、決して綺麗とは言えない荒地から、言葉にならない「密」のエネルギーをどーんと受けて、写真として現れたこの景色。 不思議なもので、実際に自分の目で見ていたものよりも、ずっとリアルに、この場所を表してくれているような気がします。 この... -
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ギッチョムの気仙沼だより(27)「海と生きる・気仙沼湾の防潮堤」
目の前に気仙沼内湾の穏やかな港の景観が広がる。湾口北側にはエビス像の立つ「浮見堂」、そして対岸にはサンマ船が舫う岸壁。そして南に向かい、遠洋マグロ船などの大型船がずらりと並ぶ桟橋へとつながる。 凪いでいる気仙沼内湾は、まるで湖面のよう。この景観こそが気仙沼の核とも言える私たち・気仙沼人の「命」でもあるのだ。 海の幸をもたらす海への出入り口であり、なりわいの場であり、そして生活の底を支える私たちのランドマーク。まさに「海と生きる」と決めた私たちの精神に根差した原風景なのだ... -
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編集部(株式会社エン)は移転しました。
ご案内が遅くなりましたが、11月26日に引っ越しをしました。 ご協力頂いた皆様、ありがとうございました。 -
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【連載】写真短歌(23)・・川喜田 晶子
うつし世の手垢のつかぬもみぢ葉の ひとりでもなくふたりでもなく川喜田 晶子 人の目に消費されていないひとひらのもみじ葉をこっそり楽しみました。古びた神社の舞殿で、己れの影と仲睦まじい葉っぱの姿は、他者や社会への気遣いだの自意識だのからはるかに遠く、しみじみと満ち足りておりました。ひとひらの葉っぱではありますが、それは、ひとりとかふたりとか、この世のものさしで数えてはならない輪郭を持ち、軽やかにあたたかく、凜としているのでした。
