写真短歌– tag –
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【連載】写真短歌(6)・・川喜田 晶子
うつし世をはみ出してゐるたましひよ いざまろびゆけ早苗田(さなへだ)の上 川喜田晶子 この現世においては、どうも居心地が悪い魂の持ち主。ともすれば魂の方が、現世の外へ外へとはみ出していってしまう。ところが、そういう人こそ、その現世への激しい憧憬・愛着を抱いていたりするのですから、話は単純ではありません。あどけない表情の稲の赤ちゃんたちがやさしく整列する早苗田は、胸が痛くなるような青を湛えて澄んでいます。日本人の原風景として、〈日常〉の温かな象徴でありながら、かくも青々と澄ん... -
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【連載】写真短歌(5)・・川喜田 晶子
合はす掌(て)の芯に灯りて 天地(あめつち)をほのかに統(す)ぶる わがれんげ草川喜田晶子 三歳から五歳くらいのことだったでしょうか。ものごころのつき始めた私の〈日常〉のすぐ隣に、春になると広大なれんげ畑が現われました。むさぼるように、その淡い紫のひろがりに眺め入っていた記憶があります。幼い心にその光景は、永遠とか無辺、もうひとつの世界といったものの匂いを、やさしく焼きつけてくれたように思われます。何かを祈るとき、私の合掌の内側には、今も果てしなくひろがるれんげ野が在り、聖... -
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【連載】写真短歌(4)・・川喜田 晶子
春湖(はるうみ)の抱けるかぎりの現世(うつしよ)の孤独の影に筆浸さまし -
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【連載】写真短歌(3)・・川喜田 晶子
今宵また君の深みへ身を投げて月の素顔に逢ひにけるかも -
連載
【連載】写真短歌(2)・・川喜田 晶子
真つ白な君の静寂(しじま)のひと呼吸 抱いた剣(つるぎ)の目ざむるやうに
