【連載】写真短歌(4)・・川喜田 晶子

春湖(はるうみ)の抱けるかぎりの現世(うつしよ)の孤独の影に筆浸さまし
川喜田 晶子

〈孤独〉というものに沁みている空の青さを、この世の水や風の手ざわりと混ぜ合わせるように、水鳥が一羽、湖面を滑ってゆきます。
春の湖に浸した筆で、どのような心模様を描きましょうか。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次