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【連載】シーボルトの江戸への旅路 No.8 ―石部から桑名までの旅―横山 実
1.3月26日(日)―ひと休みした石部からの出発 シーボルトは、石部の宿で少し休んだのち、「横田村の付近でアラ川・・を渡った。・・この川岸の村の手前には、金毘羅を祭って建てた巨大な灯明台で、石灯籠というもの」(シーボルト著・齋藤信訳『シーボルト参府旅行中の日記』(思文閣出版、1983年)68頁。以下、この本は、『日記』と略記します)がありました。 琵琶湖に注ぐ野洲川の源流の一つである横田川の渡しは、東海道の交通量が増えたので、夜間も運行されるようになりました。そこで、文政5(1822)... -
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一枚の写真 「蓮に思う」・・太宰 宏恵
蒸し暑くなるこの時期、私は、美麗な蓮の花と、水辺で大きく風にゆれる葉に出会うと救われます。 決して気温は変わりませんが、眺めていると、緑と桃色や紫、黄色のグラデーションが、心を涼やかにしてくれるように感じるからです。 そうとはいえ、高温注意報が発令される中、止まらない汗と戦いながらの撮影は、蓮の花にくすくすと、笑われているように思いました。 暑い夏は、やっぱり室内冷房が一番ですね。 -
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【連載】シーボルトの江戸への旅路 No.7 ―京都から石部までの旅―横山 実―
1.3月25日(土)―京都からの出発 シーボルトは、「12時に険悪な天候をついて京都を発ち、四条を渡」(シーボルト著・齋藤信訳『シーボルト参府旅行中の日記』(思文閣出版、1983年)64頁。以下、この本は、『日記』と略記します)ったのです。 図7-1.東海道五拾三次之内 京師 三条大橋 歌川広重は、保永堂版の「東海道五拾三次之内」シリーズで、江戸から順番に東海道の55の宿場を画きました。その終点は、京師(「京師」は皇帝の都を意味しますので、日本では「京都」がそれに該当したのです)の三条大... -
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【連載】シーボルトの江戸への旅路 No.6 ―大阪から京都までの旅―横山 実―
1.3月17日(金)―大阪からの出発 8時頃に、難波橋(現在の地下鉄「北浜駅」の近くの通称ライオン橋)近くの長崎屋を出発して、1時間ほど北に向かって町の中を進んでいます。そこで「ちょうど刑場に引かれてゆく犯罪人に出会」っています。(シーボルト著・齋藤信訳『シーボルト参府旅行中の日記』(思文閣出版、1983年)58頁。以下、この本は、『日記』と略記します)大坂には、千日刑場、鳶田(飛田)刑場、野江刑場、三軒家刑場がありました。野江刑場は、高麗橋から約一里程の東成郡野江村の京街道に面した... -
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一枚の写真 「宝物」・・太宰 宏恵
私の中での紫陽花は、背の高い木々や他の植物の影の中で咲いているイメージが有ります。時々風に揺られ、丸い紫陽花にポッと、強い光が落ちてくると、辺り一体が大切にしている宝物を、ほんの一瞬だけ見せてくれているような気持ちになるのです。少しの間、そんな場面に触れ、私の中にも大きな花が咲いたように、心が満たされていきました。まだまだ咲き始めの紫陽花。今年はどんな色や形のものに出会えるのか、楽しみでなりません。 -
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【連載】シーボルトの江戸への旅路 No.5 ―室から大阪までの旅―横山 実―
1.3月9日(木)―室からの出発 朝、室の宿を発ち、「すぐうしろにある険しい山を越え、われわれは、駕籠にとって難儀な谷へくだる道を運ばれて行った」(シーボルト著・齋藤信訳『シーボルト参府旅行中の日記』(思文閣出版、1983年)42頁。以下、この本は、『日記』と略記します)のです。山の麓では、「人力でかちとった耕地が拓かれていたが、その綿密さは、どんなにほめてもほめたりない位である。細い床は、畝と畝との間を深い溝で分け、そこにコムギ・ナタネ・ハトマメ・シロエンドウ・カラシが、そして... -
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Fashionable 湖龍斎 多彩な浮世絵展 −横山實コレクションより 6月25日(火)〜30日(日)
長唄と謡の空間に置いて 磯田湖龍斎展@下北沢 入場無料会 期:6月25日(火)〜30日(日)11時〜19時 ※最終日は17時閉場会 場:武蔵屋画廊 世田谷区北沢2-32-8 その他の詳細、お問合せ先は下のPDFをご覧ください。 20240625ダウンロード -
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【連載】シーボルトの江戸への旅路 No.4 ―下関から室までの旅―横山 実
1.3月2日(木)―下関港からの出帆 風待ちしていた船は、8時頃に順風を受けて出帆しました。「潮流に助けられてファン・デル・カペレン海峡(シーボルトが名付けた海峡名ですが、現在は「下関海峡」と呼ばれています)を、非常な速力で通過」(シーボルト著・齋藤信訳『シーボルト参府旅行中の日記』(思文閣出版、1983年)33頁。以下、この本は、『日記』と略記します)しました。 午後には、四国の陸地が見えてきました。「順風を受けて帆走しつづけたが、逆風に変わり、夜十時ごろ家室島と屋代島<普通は... -
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【連載】シーボルトの江戸への旅路 No.3 ―長崎から下関への旅―横山 実
1.長崎からの旅立ち シーボルトは、長崎に到着してから2年半後の1826年2月に、参府旅行に加わって、長崎から江戸に向かうことになりました。参府旅行では、使節であるカピタン(オランダ商館長)ステュルレルに、長崎奉行所の役人、阿蘭陀通詞、料理人たちが同行しました。オランダ人の随員の定員は、医官と書記官の各1名でした。そこで、医官のシーボルトとともに、ビュルガーが「書記」として参府旅行に参加しました。地層学者であるビュルガーは、前年に、シーボルトの日本調査を手助けするために、オラン... -
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太宰 宏恵さんが日本画を出展します。
ご存知の方も多いと思いますが、「一枚の写真」を連載していただいている太宰 宏恵さんは、日本画の画家でもあります。5月17日(金)〜19日(日)、横浜赤レンガ倉庫1号館で開催される「THE SQUARE VOL.2」に日本画を出展します。 *太宰さんの在廊日は未定です。 THE SQUARE VOL.2のサイト
