【連載】写真短歌(11)・・川喜田 晶子

往く雲のほつれて空となるごとく わが身の端の何処(どこ)からか君 
川喜田晶子

形あるものがその形を喪うさまを見守るのは、とても心細いものですが、同時に、その心細さを心強さに変換し、執着を超えさせようとする、なにものかの意思に背中を押されているような気もいたします。
いつの間にか空となる雲の在りように見とれながら、〈呼吸〉を整えています。

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