【連載】写真短歌(7)・・川喜田 晶子

素足にてわが魂の底の底 降り立つ君の夏は光れり
川喜田晶子

祭りの折には舞楽などが奉納される、神社の舞殿。ふだんは、細い縄が張りめぐらされ、紙垂(しで)が風に揺れています。
古びた木の床を眺めておりますと、異界から降りて来た神というもののその足裏が、まさに床に触れる瞬間の心持ちを想像せずにはいられません。
聖と俗の鮮やかでやわらかな出会いの感触が、記憶の底の底からこみ上げてくるようです。

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