一枚の写真「ましろ」・・太宰 宏恵

梅の香が漂い、鳥のさえずりが賑やかになってまいりました。

そんな合間の雪予報に、きゅっと肩に力が入る日、冷たい空気を感じながら、カメラを手に取りました。

光の射さないそんな日は、本来望ましい写真は撮りにくいものです。

強い光の無い平らにも思われる場面が、かえってその日の私には、純粋な白の重なり合う厚みのある世界に見え、白い空へと向かっていく白梅にすっとする気持ちがいたしました。

太宰 宏恵

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