【連載】写真短歌(25)・・川喜田 晶子

たてがみを風に解かるる夢を見て目覚むれば樹 といふ美しき夢
川喜田 晶子

風と一体になる瞬間は心地良いものですが、疾駆する馬としてそれを体感できるならその解放感はいかばかりでしょうか。
しかし、そんな夢から覚めた瞬間、自分は大地から離れることのできない樹木である、と気づくとしたら。樹木にとって、それは失望ではなく、やはりひとつの解放かとも思うのです。
大地に深く根を張りながら、風とともに躍動する魂を持つことも可能ですし、風の如く駆け抜ける馬もまた、この大地からエネルギーを汲み上げているはず。
風も、大地も、空も、水も。
しっかりと呼吸して生きたいものです。

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