
普段、私が撮影したくなるきっかけはいくつかありますが、
ひとつは、純粋に「美しいな。」と、感じた時。
そしてもうひとつは、
対象物から強い何かを感じて、引っ張られた時。
今月の写真は、後者の理由で撮影しました。
普段であれば、さっと通り過ぎてしまうであろう、
決して綺麗とは言えない荒地から、
言葉にならない「密」のエネルギーをどーんと受けて、
写真として現れたこの景色。
不思議なもので、
実際に自分の目で見ていたものよりも、
ずっとリアルに、
この場所を表してくれているような気がします。
この日この時、私がここを通らなければ、
きっと出会えなかった、珍しくもない荒地。
偶然のタイミングか重なり合ってできる一枚を、
また期待して撮影にでかけてしまうのです。
