長歌と謡の空間において
江戸で生まれた本物の錦絵を、同時代の音曲と一緒に味わう
入場無料
令和8年3月24日(火)〜29日(日)11時〜19時 最終日は17時30分閉場
会場:武蔵屋画廊 世田谷区北沢2-32-8
お問い合わせ:杵屋(きねや) 03-3468-0330
今回の展示会の特徴
喜多川歌麿と同時代に活躍した鳥文斎栄之については、今の人々はほとんど知りません。そこで、栄之の浮世絵を知ってもらうために、2年前の冬には、千葉市美術館で下記の展示会が開催されています。
サムライ、浮世絵師になる!鳥文斎栄之展 | 企画展 | 千葉市美術館
上に掲載した栄之展のチラシには、一組大判3枚で刊行された、3人の花魁道中の絵が挿入されています。この絵では、3人の花魁が、それぞれ2人の禿と1人の振袖新造を従えて、引手茶屋で待っている馴染み客を迎えに行く道中の様子が描かれています。彼らは、吉原の仲之町通りに飾られた梅の木の脇を通って歩いているのです。この一組大判3枚は、千葉市美術館で展示されなかったので、おそらく、日本の美術館や博物館では所蔵されていないと思われます。
一組大判3枚のこの絵は、クリスティーズのオークションで落札されたものです。大きな厚紙の額縁に入った形で、海外から日本に運ばれてきました。災害がある時に家から簡単に持ち出すことができないので、今は、國學院大學博物館に預って頂いています。そのために、今回、武蔵屋画廊では見て頂けません。近い将来、寄贈手続きが終了しましたら、國學院大學で見て頂けると思います。
千葉市美術館の栄之展では、紅嫌い(黒色、灰色、紫色を基調にした絵)の「四つ目屋内うち七町」が展示されていました。展示のカタログによれば、「3枚続きの1枚と思われる」(33頁)ということです。それは、チラシの絵の一組大判3枚の対として刊行されたのかもしれません。武蔵屋画廊では、私のコレクションの「四つ目屋内うち七町」も展示します。この他にも、紅嫌いの大判5枚続絵「舟遊び」などの魅力的な浮世絵を展示します。もしよろしければ、ご来場いただければ幸いです。


