【連載】ギッチョムの気仙沼だより⑥・リアスの方舟
リアス・アーク美術館 被災したモノたちの展示。このコーナーは自由に写真撮影ができる 「いただきます」「ごちそうさま」…。「いってきます」「ただいま」…。 そうした日常の会話が、聞こえてきそうだ。しかし、目の前にあるのは、2011年3月11日に気仙沼地方を襲った大津波により被災し、私たちの生活を支えていた「物」から、本来の使用ができない「がれき」へと化した「モノ」たちだ。 気仙沼市にあるリアス・アーク美術館の常設展示「東日本の記録と津波の災害史」には、美術館の学芸員らが約2年間にわた...