【連載】一枚の写真「天空から」・・太宰 宏恵

先日、今にも熊が出てきそうな山道を車で上がった宿に、
一晩お世話になりました。

街が見えなくなるくらい高い場所でしたので、
美しい朝の山々の景色が見られるかもしれないと、
淡い期待を胸に就寝。
翌早朝6時、お部屋から障子を引き、
外に広がる一面の雲海の景色に、思わず絶句です。

「気温差の多い日に雲海は見えるのですが、
昨夜は急に気温が下がったので、、、、こんなにきれいに雲海が見られるのは、
今シーズン初かもしれません。」と、
後に宿のスタッフの方が教えてくださいました。

雲の様子が刻一刻と変化していき、
徐々に太陽が登ってくると、動植物が目覚めます。
すると、また違う表情を見せてくれる山の様子を、
随分と長い間、ただただ眺める贅沢な朝を過ごすことができました。

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