【連載】一枚の写真「一本の木」・・太宰 宏恵
酷暑の今夏、外に出ている人も少なそうなお昼時なら、静かにあの木に会えるかもしれないと、カメラ片手に訪れてみることにしました。 神社の裏手にあるこの御神木は、大切に守られて結界が張られ、大人二人が両手でぐるっと抱き抱えたとしても、お互いの手が届くかどうか?というくらいの太さです。樹齢は、600〜700年。 深い木陰の中で、根元だけが光を受けていたので、様子が変わってしまう前にと、急いでシャッターを切りながら木の周りをぐるぐるしているうちに、いつの間にか心が静かになっていること...