【連載】ギッチョムの気仙沼だより③・震災
16mの高台にあった当時の女川町立病院駐車場。消防ポンプ車の上に乗用車が載っている。高台より2m高い津波で、避難してた車ごと流された人もいた。翌日、ポンプ車から燃油を抜き取っていた。長い物資不足との戦いが既に始まっていた。2011年3月12日午前7時10分ごろ。 「ここまで被害が甚大だとは…」。みんなが口をそろえる。元日に発生した能登半島地震。地震、火災、津波。自然の猛威が複合して被災地を襲った。13年前の東日本大震災を経験した身として、その惨状と、今後、長く続くであろう復旧・復興への道...