コロナ自粛で発見 すっきりした制覇1088件!
国宝行脚をの旅を続ける「国宝探訪 楽しさは無限大」 執筆 米本 薫氏より執筆者便りが届きました。
コロナ自粛のために、東博も3ヶ月休館していましたが、平常展は6月2日から10時半から14時半までの1時間ごと5回事前予約制と入場時検温で再開しました。
第2波の自粛が来ないうちにと早速国宝を見に行って来ました。特別展「きもの」も6月30日から事前予約制で再開しますので、楽しみです。
これまで見てきた国宝の数と、国宝の全件との差がまだ見ていない国宝の数になるのですが、手元のデータではどうしても数が合わないので、コロナ自粛の間にこの機会だ、と暇に任せて全件を一つ一つ確認しました。
その結果、美術館等で出品される際につけられるタイトルが異なるために同一の国宝をダブルカウントしたり、同じ国宝の一部だったのを別個に分けて展示されたために類似の別のタイトルの国宝と勘違いしたりしているのを3件発見出来ました。
例えば「宝相華蒔絵経箱 延暦寺」(指定番号工芸品210)と「金銅経箱 叡山横川妙法堂埋納」(指定番号210)が文化庁の正式名称ですが、美術館展示の際には「金銅宝相華唐草文経箱」とか「金銀鍍金宝相華文経箱」がタイトルに出ていて、間違えてしまいました(1減)。
また厳島神社の古神宝類(指定番号154)の一部に檜扇は3握りあるのですが、それが別々に展示されていたため厳島神社の別の国宝、彩絵檜扇(指定番号87)と混同してカウントしていました(これで2減)。
調べましたら彩絵檜扇はここ20年以上展示されたことがない幻の国宝だそうです。
そして今回1091件目と勘違いしたのは実は「太刀 銘長光」の国宝は東博にある一振りと思いこんでいましたが、実は「太刀 銘長光」は東博に二振りあり、片方は「名物 大般若長光」と呼ばれていることが分かりました。
その二振りとも見ていました(ということで2減のまま)。
かくして今日見た「太刀 銘長光」は既に見ており、新たに国宝制覇は増えませんでした。

このように名前だと混同したり勘違いするので、指定番号で押さえるようにしていますが、展示には指定番号は付されてのが通常です。
これですっきり1088件制覇し、残るは36件です。
他県への移動自粛が解除されれば国宝行脚の旅を再開したいと思っています。