『国宝探訪 楽しさは無限大』執筆 米本 薫氏よりお便りが届きました。

第84号より
「出雲と大和」展 東博平成館の前で

特効薬が出来るまではひたすら外出自粛

コロナウイルスとの戦いで、仕事の出張も禁止となり、国宝を見に出かけるスケジュールも
神社仏閣参拝自粛・拝観中止、博物館美術館はお休みでは、もう3か月もずれてしまいました。

そんな時つらつら考えるのは、コロナウイルスは最強の敵だということです。これまでに人類史上、最初は天然痘で死者7000万人、20世紀のスペイン風邪で死者4000万人、14世紀のペストで死者2500万人、20世紀のエイズで死者2500万人、などと人類は多くの犠牲を経験しつつもパンデミックを克服して来ました。
でもこのCOVID-19は最強です。特効薬がない、未だ1年はかかるでしょう。
ウイルスは目に見えない、しかも発病させないで人に感染させる。
感染者と自覚がないうちに人に感染させる。軽症と思っていても重篤化する、
時間が短く半日程度、検査で陰性化してもまた再陽性化する。三密にいれば間違いなく感染する、自宅待機などは家族にうつす可能性大、ましてや病院や老人ホーム等はますますリスクが高い、基礎疾患があると致死率が高いという特徴を持ちます。

これらは人類が大切にしてきた、人と集い、人と寄り添い、人と繋がり、人と会話を深め、絆を確かめ合うなどの価値観を否定し拒否し、モノや建物を破壊せず文化活動・宗教活動・学習活動、経済活動などあらゆる人間の営みを鈍らせ、休止させ、停止させるという最強の敵です。

人間がどんなに想像力を駆使してもここまでの敵をつくれたのか、人間のおごりへの警鐘か。
ともかく特効薬が出来るまではひたすら外出自粛、家で我慢をするしかない。
ステイホームが有効な手段なら人は必ず克服できる、と信じてます。

これを戦時と捉えるなら、国連が主導して全世界が通常の戦争はしない不戦宣言をして、対コロナ戦争に傾注する、世界各国が国防費に充てている国家予算の半分をコロナ対策に振り替えたら良いと思います。
日本も5.3兆円の半分を発熱外来、野戦病院予算に変えたら良いと思いますがね。

不良品の布マスク配布や星野源との動画配信など、志の低い官僚が首相の人気を挙げるための忖度をするより、今は安倍首相自身が国民の気持ちを忖度する時では。