皐月 Vol 33

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今月号「皐月 Vol 33」は4月14日発売です。

※表紙と目次の写真はクリックすると拡大してご覧頂けます。

今月のおすすめ

『スカす』
部屋を脱走することを「スカす」というそうです。
あの朝青龍もスカしたことがあり、昔は夜逃げが定番だったスカしは今では、コンビニに行くふりをしてスカす場合が増えたと書いてあります。
昭和58年の九州場所で初土俵以来、平成19年の九州場所において46歳11ケ月で引退するまで、24年間の土俵人生を全うし、今では高砂部屋のマネージャーとして
運営を支えている松田さんだからこそ書ける内容です。

4代目高砂部屋親方の横綱前田山は酒を飲んでは大騒動となり、何度も破門され、出入りを繰り返しながらも最後は刀傷を受け、骨髄炎にかかってしまいます。
普通なら腕を切り落とすしか方法がなかった時代、慶應大学病院前田博士の5度に亘る手術と頭山満からの励ましの手紙で心を入れ替え、初土俵の四股名喜木山から前田山と改名して番付を一気に上げていきます。

戦前の名大関清水川は花形力士として人気を博すもその人気に溺れ、揉め事を起こし相撲協会から除名になってしまいます。様々な手段で、もう一度復帰の道をと嘆願しますが、協会はとりなさず最後は父が協会宛てに血涙込めた嘆願書を送り、本人には「大関になってくれ」という遺書を残し自殺します。自らの命を投げうって復帰を願いました。さすがの協会も評議会を開き検討しましたが大勢は復帰反対「こういうことが前例になっては困る」という意見に、当時の出羽海親方の「身を殺して息子の復帰嘆願をする例が、将来二度とあるとは思えない」の一声で全会一致で清水川の復帰を承認したそうです。そしてこちらも本名の米作から父親の名である元吉と改め、念願の大関まで登りつめます。

相撲に興味のない方でも何かを深く心に感じる内容になってますのでおすすめします。