【特集】「江戸べっ甲」の世界に挑む

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江戸時代、女の魔よけとの言い伝えがある櫛は特別なものだったようで、「母の形見のべっ甲の櫛で髪を梳かすが、大量の抜け毛が……」でお馴染みの四谷怪談お岩が髪をすく櫛もべっ甲だった。

明治20年創業、三代目としてべっ甲眼鏡の創作を続ける松本仙翠さん。
父親にあこがれ、職人を目指し家業を継いだという。
「父の作品は評判を呼び、国内外の有名人から注文が殺到していました。
歌手のレイ・チャールズは、来日時に六本も買い求めたそうで、当時の父親が作った図面なども残っています。当時はテレビで父親が作った眼鏡を見るたびに、有名人のメガネを作っている父親のことを本当にかっこいいと思いましたよ(笑)」
伝統的なべっ甲眼鏡フレームに、象嵌や螺鈿の技法を取り入れた斬新な松本さんの作品は長く支持され続け、2013年秋には黄綬褒章を受賞。
松本仙翠さんは言う、「新しい挑戦から伝統は生まれる」と。

詳しくは本誌「きらめきプラス Vol58 神無月」にて