ちょっと味のある話「緊急電話番号 999 誕生の話」

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きらめきプラスの連載「士魂商才」の執筆者、守山 淳さんのメールマガジンをご紹介します。

ちょっと味のある話「緊急電話番号 999 誕生の話」

猛暑は峠を過ぎた感じですが秋風は未だ・・ 残暑の季節が残っています。皆様お元気でお過ごしでしょうか。
久し振りの「ちょっと味の ある話」は緊急電話番号999誕生秘話です。

「もしも願いが叶うなら 吐息を白いバラに変えて 逢えない日には部屋中に飾りましょう貴方を想いながら Darling I want you  逢いたくて ときめく恋に駆け出しそうなの 迷子のように 立ちすくむわたしをすぐに届けたくて ダイヤル回して手を止めた~~」。

大ヒットしたTBS系ドラマ『金曜日の妻たち へIII・恋におちて』主題歌です。
作曲と歌は小林明子、作詞は湯川れい子で1985年秋 に流行りましたがその夏は日航機ジャンボ機が御巣鷹山に墜落した年です。
ちょうどこの頃に電話がダイヤル式からプッシュホンに交代が進み始めた時期で湯川さんは作詞する時にダイヤル式は時代遅れになるから歌詞を変えるべきか迷ったそうです。
だがダイヤル式は電話をかける時に時間がかかりその時に迷う心理を表現するためには敢えてこの部分を残して発表したと言います。その 微妙な心理描写のこだわり繊細な神経の使いようが大ヒットの要因だったかもしれません。
ダイヤル式電話はいつの間にかあっという間に消えてしまった。
電話は英語ではTELEPHONE。「TELE」 はtelevision(TV)やtelegram(電 報)のように 「遠い所」を意味するギリシャ語。「PHONE」はi-phoneやearphoneの 様に「声」という意味。リ~~ン!と鳴るのはベルですがこのベルの名前は電話機を発明してアメリカで特 許を取ったスコットランド人のAlexander Graham Bellから来ている事はご承知の通りです。
1876年ですから『ダイヤル回して~~♪』の歌の100年前。 ベルの母親と彼の妻は聾唖者でした。
聴覚障害の補助機を作ろうと研究しているうちに電話機の発明に繋がりました。
電話はその意味で元々が愛情の産物であった訳です。
しかし 電話機が大成功しても科学者であるベルは電話機は仕事の邪魔になるからと 自分の研究室や書斎には置かなかった
そうです。スマフォに没頭する現代人を見ると彼は先見の明があったと言えます。
ダイヤル式は一番右が「0」になっており左回り方向に「1.2.3.4.5.6.7.8.9」 と並んでいて「9」 が一番遠い左に位置しています。覚えていますか? ダイヤルは右方向へ回す仕組みで電話機が普及し始めると世界最初の警察緊急通 報用電話番号が1937年にロンドンに誕生します。緊急だから焦っている時には一呼吸置い た冷静さが必要と判断しその為にはダイヤル番号は遠くが良い。
そして覚えやすい番号にするにはと論議されて「999」が採用されたそうです。 現在でも英国との関係が深い香港マカオ、マレーシアなども同じ「999」 です。
一番早く一般が使いだした米国では「911」となり やはり遠い場所の「9」 を採用して近場の1を入れています。緊急時に分りやすいのが オーストラリア「000」やお隣りニュージーランドの「111」。
日本はせっかちなのか「110」 になりましたが何故か「110」はドイツ、中国、台湾、イランやインドネシアも使っています。米国やカナダは消防も救急車も全て一緒で「911」で統一していますが日本では110番を警察に、119番を消防と救急車に118番を海上事故と分けています。

昨年に我が国の警察が受理した「110番」通報は852万件。 “スマホのパスワードを忘れた” “自販機から釣りがでない” “トイレ が詰まった”などの 緊急性のない迷惑通報が4分の1を占めているそうです。携帯からの通報が70%近いと言うのは世の流れから固定電話を使わない時代だから仕方がないにしてもこの大量の非常識な迷惑通報が事件災害時の対応を遅らせいます。「119番」の救急車にしてもちょっとした微熱の風邪でも救急車を呼びひどいのはタクシー代わりに使う愚か者もいると報告書にあります。
本当に一刻を争う急患が救われない事態に遭遇することになるとか。
ある婦人がドラマ『金妻I・恋におちて』じゃないけど階段から落ちて腕を骨折した。肥溜に落ちたわけではなかったが旦那がただならぬ落雷みたいな大音響と悲痛なうめき声に気づいて駆け付けてみたら腕がボッキリと折れてぶら下がっている状態だった。
直ぐに救急車をと電話機に走ると ご婦人は隣近所に迷惑をかけるしみっともないからあなたが運転して病院に連れてって!と相成った。ところが病院に到着するや先ず外来受付から始まる。待合室には患者の山が並んでいる。痛い、痛い!痛いよ~~とブランブランしている腕を支えながら悲痛な涙ながらに受付に訴えるがみなさんも順番待ちですから・・・の一言。
こういう時こそが本来の救急車の出番であるが 見栄を張っているととんだ痛い目に合う。
因みに到着時点で死亡が確認されると救急車はそのまま載せないで帰ってしまうとか。

如何ですか・・・ 今の子供に話してもダイヤル???と言われるのが落ちですね。この話が通じる年代が少なくなるのが寂しいですね。


 
 
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